広角レンズでパチリ。屋外での湿板撮影は非常に面倒。。。水や薬液の類を全て自前で運ばなくてはならない。でも、その場で写真が確認できる楽しさを考えると、楽しさの方が勝るから、また行きたくなる。でもって、今回は廃墟の撮影に使用した広角レンズに因んだ話。
昔のレンズなのに高画質
広角といえば、この撮影に使用したレンズは100年近く前のアンティーク品。しかも広角レンズ。昔のレンズなので周辺は落ちたり流れたりするかと思いきやさにあらず。恐ろしくシャープで周辺のディテールに至るまで、バシッときてるのだ。色々と文献を漁ってみると、当時から階調やコントラスト、シャープネスに至るまで絵作りを意識した設計が行われていたとの事。
考えてみれば湿板は、スペクトル分解したうちの一部の光しか用いてないので、パンクロマチックのフィルムで撮る時のようなややこしい収差の話はあまり関係ない。
なので、画質は想像以上にシャキッと仕上がってる。
100年前でこの湧き立つような画質を達成していたことに衝撃を感じた次第。
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